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私が愛した極悪キャラクターたち

その8 ボルボック

ジェネラルシャドウ

 
「三つ目がとおる」

放映リスト
(ボルボック登場回のみ)

 
タイトル
35
怪植物 ボルボック 出現!七本の柱
36
怪植物 ボルボック 不思議少女モエギ
37
怪植物 ボルボック 地底にひそむ影
38
怪植物 ボルボック 動き出した大地
39
怪植物 ボルボック 決戦!写楽VSボルボッ ク
47
復活! スーパーボルボック
48
さようなら写楽保介明日への誓い
 ボルボックとは、手塚治虫の代表マンガの一つ「三つ目がとおる」に出てきた知的巨大植物です。原作だけではなく、当然ながらアニメ版にも登場しました が、私にとっては、原作マンガに登場した時から、「三つ目がとおる」内では一番のお気に入りのキャラクターでした。小学生の頃、ヘタクソな自作マンガの敵 キャラとしてボルボックを登場させてしまったほどです。(笑)
 「三つ目がとおる」内におけるボルボックの位置付けは、古代超人種・三つ目族が自分たちの(農耕用の)道具として開発したにも関わらず、主人たちを裏切 り、あげくは三つ目族の大陸(レムリア)まで沈没させてしまった、三つ目族絶滅の最大の元凶と言う風に紹介されています。(ただし、原作マンガの写楽くん は、道具の分際であるボルボックを過大評価したくないらしく、三つ目族絶滅の原因は「発達しすぎた自分たちの文明そのもの」と言うように話しています)
 私が、ボルボックが特に好きな理由の一つは、もちろん、より怪獣的な容姿の持ち主だからでもありますが(笑)、その魅力的なディテールもとても気に入っ ています。手塚マンガには、それ以前から、「ビッグX」とかにも知的巨大植物は登場していましたが、ボルボックはかなり詳しい科学的考証が与えられている 点で、よりリアリズムのある存在にと昇華されています。
 また、原作マンガでは、出現当初、ボルボックは正体を見せようとせず、まるで巨大動物であるかのような謎めいた行動をとってみせました。それを見て、和 登さんと犬持博士がその正体を探る会話を交わすのですが、これが傑作です。医者である犬持博士は陸上巨大動物の可能性を科学的に否定してみせるのですが、 和登さんは陸でも巨大化できる生物がいる事を鋭く指摘します。ハプニングの為、会話はここで中断したきりになってしまいますが、まさしく和登さんは「植 物」の事を言いたかったのでしょう。アニメ版では、色をつける都合上、泥を巨大動物に見立てるトリックが使えなかったらしく、残念ながら、この名会話の シーンも一緒にオミットされてしまいました。(ついでに言いますと、原作のボルボック編では、他にも、写楽くんが「ゲヘナって知ってるかい?」と和登さん に問うシーンがあるのですが、こちらも答えは書かれていません。私もずっと気になってたのですが、のちに分かった事では、ゲヘナとはユダヤ教における「地 獄」の事なのでありました)
 アニメ版のボルボックは、原作マンガを超えて、さらに重要な役割を与えられる事となります。一度は原作どおりに倒されるものの、ラスボスとして最終回直 前にスーパーボルボックとして復活するのです。アニメの制作陣もボルボックはかなりのお気に入りだったのかもしれませんし、あるいは、アニメの放送時期は ちょうど「環境破壊」がクローズアップされ始めていた時期でしたので、時代を先取りして「環境破壊」をテーマとして扱っていたボルボックは、クライマック スにも用いるのに、もってこいのキャラだったのかもしれません。
 何にせよ、このボルボックを持ち上げすぎたアニメ版「三つ目がとおる」の最後の展開は、私はあまり好きではありません。アニメ版のボルボックが、恐ら く、たった一株しか存在していなかったのに対し、原作マンガのボルボックは世界中に何株も生き残っているかのように記されており、いつかまたボルボックの 反乱があるかもしれない、と言う不安の言葉を最後に、ボルボック編は締めくくられています。この終わり方の方がずっと恐ろしく、イカしてたのではないので しょうか。
(なお、ここに貼り付けてある画像は、本編内に登場したボルボックではなく、オープニング主題歌内に出てくるボルボックのイメージ画です)

 

 

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