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私が愛した極悪キャラクターたち

その11 鬼姫

鬼姫

 
「サスケ」
放映リスト

 
タイトル
敵忍者、
1
風移し 服部半 蔵、楓
2
謎のこけし 服部半 蔵、楓
3
炎がくれ 服部半 蔵、楓
4
通り魔 糸瓜狂 之助
5
人喰魚 糸瓜斬 死郎
6
竜神 糸瓜斬 死郎
7
まぼろしの母 柳生但 馬、十兵衛
8
九鬼一族 九鬼一 族
9
人買い 人さら い(鬼童丸一味)
10
鬼姫 鬼姫
11
闇笛 鬼姫
12
砂地獄 鬼姫
13
百鬼示現斉 鬼姫、 百鬼示現斉
14
忍術対幻術 百鬼示 現斉
15
四つの命 猿彦、 一平太
16
赤い雨 不知火 陣内、半助
17
霧消し 根来 衆、霞の小源太
18
霧隠才蔵 根来衆、根来乱雲斎
19
回転稲妻斬り 流千四郎
20
縄張り カブツ 尾
21
おとし穴 四貫目
22
隠れ里 四貫目
23
すがる谷 四貫目、サカハギの狩人
24
吹雪の愛 四貫目、サカハギの狩人
25
影ぬい トバリ の半助
26
白い鹿 シコロ
27
不死身の男 シコロ
28
おぼろ影 無念
29
走れ!サスケ  
 白土三平の忍術マンガに出てくる忍者の中では、断然、「忍者武芸帳」の螢火が、私のもっとも愛するキャラクターなのですが、残念ながら、唯一、映像化さ れた「忍者武芸帳」(いちおう、劇場アニメとなるのか?)は実験的手法に凝り過ぎた、ムムムな内容である為、ここでは取り上げたくありません。そこで、螢 火の代用になるような、白土マンガのくの一がいたかどうか、探してみますと、実は、「サスケ」に出て来た鬼姫もけっこう気になる存在なのでありました。
 鬼姫は、「サスケ」の第10話から第14話にかけて、主人公のサスケと激しく殺しあいを繰り広げた少女忍者です。四貫目に次いで、もっとも長いエピソー ドでサスケと渡りあった敵キャラでもあります。
 小学生の頃、「サスケ」の再放送を断片的に見たきりだった私は、以後、ずっと長い間、「サスケ」を全話通して見たいと切望してきました。しかし、今思え ば、特に再見したいと願っていたのは、この鬼姫の勇姿だったのかも知れません。
 鬼姫というのは、九鬼一族の最後の生き残りです。彼女には、4人(原作マンガでは、5人)の兄がいて、その全員をサスケの一族に殺されてしまいました。 一人残された鬼姫は、優しかった?兄たちの仇をとる為に、サスケ親子を付け狙うようになるのです。実は、この九鬼兄弟の設定というのも、いまいち、よく分 かりません。兄たちは4つ子(5つ子)なのか、全員、同じ顔をしていて、得意な武器は銃器類みたいです。ところが、鬼姫は銃はいっさい使いません。代わり に、兄たちは使う事のなかった九鬼忍法の闇笛とか毒殺などを好んで用いるのです。(ただし、原作には、九鬼一族は火術が得意だ、という記述があり、鬼姫も 爆薬を仕掛ける攻撃を頻繁に行ないます)ある意味、多彩な術を使いこなす分、兄たちよりも鬼姫の方が強敵でして、しかも幼女で、見た目は可愛い顔をしてい るので、油断した相手はたちまち倒されてしまいます。はじめてサスケに近づいた時も、「キク」と名乗って正体を隠し、まんまとサスケが毒を盛られてしまっ たシーンのあとで「つづく」になってしまった時(第10話)は、早く続きが見たいとワクワクさせられたものでした。
 素性がばれて、サスケと直接対決を始めると、今度は、なんだか、子供忍術比べみたいな様相を呈してきます。(第11話)しかし、鬼姫の方は仇討ちの真剣 な憎悪に燃えていますので、そんなほのぼのとした状況も長くは続かず、鬼姫のサスケ親子への殺意は周囲の人間や動物までも巻き込むようなテロ行為へと発展 してゆきます。(第12話)最終的に、彼女の強い情熱は「絵を描く」と言う別の方向に転換させられる事で解決するのですが(第13話)、原作マンガでは、 最終的にサスケは父や新しい家族も全て失い、絶望的な状態で完結してしまいますので、あるいは、同じ孤児でも、鬼姫の方が幸せなその後の人生を送れた事に なったのかもしれません。
 なお、原作では、鬼姫が絵画へと目覚めるまでの流れがじっくりと描かれていたのですが、アニメでは、それらのエピソードが第13話の冒頭部であっさりと 終わってしまい、何となく、鬼姫編を無理やり終わらせてしまったような印象の構成になっていたのが少し残念でした。
 「サスケ」に出てくる数多いくの一の中でも、鬼姫が特に印象的なのはなぜなのでしょう。もちろん、その幼女ルックが可愛いからでもあるでしょうが(ちな みに、声もすごく可愛いです。担当したのは、ハイジ役で有名な杉山佳寿子という声優さんらしいです)、なおかつ、その背負っているものの重さにもよるのか もしれません。家族を皆殺しにされ、どんな手段を用いてでも仕返ししようとする姿は、女の持つ残酷さも表現しており、しかし、孤独に一途に復讐の為だけに 生きるさまは、悲しく、けなげでもあるのです。私が好きなもう一人の白土キャラ、螢火もまた、幼い頃から忍者として生き、色恋も許されず、その優れた忍術 をもって、主君や実兄らに一途に仕え続けた、悲しく、けなげな存在でした。両者には、そういう共通点があったのです。

 

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