25、髪の長い少女

 影子は、最初、長髪だったのですが、過度ないじめのせいで、何度となく髪を短くしてゆきます。最終的にはスキンヘッドに近い状態になってしまい、彼女の受けた虐待の酷さを象徴しているようにも見えますが、このような流れにしたのには事情があります。
 作者の私が自筆マンガなどで描き続けた影子のイラストは、どれも肩にかかる程度の短いヘアスタイルなのですが、はるか昔にさかのぼり、最初に書いた「影の少女」をひも解きますと、影子ははっきりと「髪が長い」という風に表現されているのであります!
  それなのに、なんで、イラスト上での影子はショートヘアになってしまったのかと言いますと、影子のイメージ像を描くにあたり、吾妻ひでおのマンガ「翔べ翔 べドンキー」の主人公・太陽夕子を参考にしたからというように記憶しています。(つまり、太陽夕子も影子を形作った原型の一人なのであり、「おとぼけ女学 生」といった影子の性格付けは太陽夕子から引き継がれたものなのです)
 そういう経緯のあと、すっかりショートヘアの影子の方が定着してしまい、 作者自身も影子が長髪キャラだった事を完全に忘れていたのですが(笑)、「影の少女rewrite」を書く為に、古い影子作品を再検証している過程で、必 然的に影子が本来は長髪少女だった事も思い出してしまいました。
 そんな訳で、原点回帰を果たした上で、従来のショートヘア影子も両立させる妥協方法として、影子が何度もヘアースタイルを変えるというストーリー展開が起用される事になった次第です。
  なお、影子は後半でスキンヘッドにもなってしまいますが、これもオリジナル版「影の少女」の内容を忠実になぞったからであり、決して育て親のひさおに似せ ようとしたからとかではありません。終盤の影子は、教会のシスターを気取っており、それに合わせて、尼僧風に思い切って断髪してみたのでした。(可愛い女 の子は、たとえ坊主頭でも、きっとかっこよく見えるだろうと判断しまして・・・)

 

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