30、子供たちの性知識情報

 「影の少女」で面白いのは、各キャラクターたちの認識に、きちんとバラツキがある点で、それは正一たち中学生キャラたちの性知識に関しても、例外ではありません。
  語り手である正一からして、まだ性の知識が未熟であるらしく、性交という行為は知っていても、女性の生理の事はまだよく分からなかったらしく、影子の持っ ていたナプキンの包装パッケージを見て、お菓子の袋と間違えるような失態をやらかしたりしています。この当時の正一は、女の性ばかりか、男の射精について も、まだ未経験だったらしく、その事は、のちの影子レイプ未遂にも強く影響する事になります。
 ただ、まだ中学二年なのですから、むしろ、正一ぐらいの認識の方が平均的なような気もします。
  一方の影子は、子供っぽく見える割には、実は英才教育を受けてきたので、正しい性知識(と言うか、学術的な性知識)に精通しており、性的いじめを受けて も、なんとか妊娠したりしないように上手に切り抜けていました。でも、どんなに性に詳しくても、性交そのものはそれほど好きではないらしく、決して影子は 淫乱などではないのです。(このへんの影子のセックス嫌いの性格は「パウチ」「秘密美少女ドクガール」などの他作品とも共通しています)
 影子とセックスをやらされた清水も、正一と同じぐらいか、それ以下の性的知識しか持ち合わせてなかったようですが、そんな未熟者で、まだ中学二年でありながらも初体験ができたなんて、ある意味、いじめられっ子でも恵まれていたと言えるかもしれません。
  性への知識がやたらと詳しかったのが、令子とか桐生と言った連中でして、桐生は、父親に近親相姦されてた訳ですから、他の連中より早く性的に目覚めていた のも、当たり前だったのでしょう。のちに、極悪な彼氏となる永山たち不良一味ともヤケクソなセックス三昧にふけっていた可能性もあります。桐生のような問 題児とは違って、令子のような健全スポーツ少女がなぜ性に詳しかったのかは不思議に思えるところですが、彼女は実は(球異)定男とすでに恋人関係だった訳 ですし、やはり、この二人、裏ではかなり親密な仲だったのでしょうか。裏設定を探ってゆきますと、なんだか色々な事が想像できてしまいます。
 ただ、こうして比べてみますと、性の話については、男子より女子の方がずっと進んでいるような感じもします。

 

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