50、自虐少女・影子

 第10話「いじめっ子にはわかるまい」には、影子が自分で断髪したり、顔を傷つけてしまう、リストカットっぽいシーンがあります。ネはしっかり している影子には、ちょっと似つかわしくない行為に見えますが、もともと、オリジナル版の「影の少女」では、これらの傷は桐生たちのいじめリンチによって 負わされる事になっていました。「影の少女 rewrite」は、桐生たちとのタイマンの見せ場で、影子が一方的に彼女らを打ちのめしてしまいましたので、影子側が受ける傷は自分でつけると言う形に なった訳です。
 ムリに影子の方も傷つく必要はなかったのではないかと考える人もいるかもしれませんが、ここで影子の方もケガをして、特に、髪を 全て剃ってしまうという出来事がないと、以降のストーリーの小ネタにいろいろと響いてきてしまうので、オミットする訳にはいかなかったのであります。影子 がこのような自虐行為を行なった事で、正一の空白の記憶の時間に何が起きたのかが、ますます気味悪く感じられてくると言う効果もあったでしょう。
 そして、「影の少女」でミュータント・影子に付与された全作共通の特性として、一般の人間より早い回復力と言うものがありまして、それを紹介するくだりとして、影子が表面的に傷つく展開は外せなかった次第です。

 

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