51、改訂版「影の少女」の影響

 私が最初に書いた「影の少女」は、参考までにネット上にもアップしておりますが、実は、このオリジナル版の「影の少女」を書いたあと、同じ内容 をより詳しく書き直した改訂版と言うものも執筆しておりまして、中身がほぼ同一である事から、通常は、この二作品は一緒くたにして扱っているものの、現実 には、内容量が増えている分、改訂版には最初のオリジナル版にはない要素が多数含まれており、以後の影子作品や「影の少女 rewrite」で扱われたネタの初出もけっこう混ざっていたりします。
 たとえば、影子の作曲したピアノ音楽のタイトル「夜光」は、改訂版ではじめて登場し、以降、影子の作曲作品名の定番となっています。影子に、どうやら泳ぎが得意らしいと言う設定が付加されたのも改訂版からです。
 「36、レイプ未遂が及ぼした影」でもすでに触れていますが、改訂版では正一が影子に暴行する描写がかなり丁寧に記述されており、その暴行過程は「rewrite」でそっくり再現されています。
 また、「rewrite」の第5話「子どもの地獄」で紹介した、残酷ないじめのいくつかは、改訂版で描かれていたものを、そのまま転用したものです。影子への悪口として、桐生たちは「みみず女」とも呼んでいたようですが、この「みみず」と言うあだ名も改訂版が初出。
  そして、何よりも、影子の左手小指が無かったという衝撃的設定は、改訂版の影子がイジメで左手小指を切断されていたというエピソードを少し修正して、復活 させたものだったのであります。小指が無いなんて、あまりにも残酷で可哀相すぎて、ずっと封印していたディティールだったのですが、「rewrite」は 影子の集大成である事から、あえて、この設定も取り込んだのでした。
 改訂版は、「rewrite」にも負けないぐらい、影子が特にひどい虐待を受けている話なのです。

 

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