54、毒蛾少女や超能力もちょこっと出演?

 「影の少女rewrite」における影子のミュータント性は、デタラメなりに、一線を超えない範囲にとどめており、影子はハデな超人パワーとかは発揮しないようにしています。
 これは、本作執筆時、作者の私が、超能力などに対して、かなり懐疑主義者になってた事も起因しておりまして、科学の範疇に含められないインチキな超能力現象とかは、この作品ではきっぱりと採用しない事にしたからでもあります。
 とは言え、本来の「影の少女」の影子は、実にステレオタイプな超能力の持ち主でしたし、さらに「幻の少女 影子」(「秘密美少女ドクガール」の元ネタ)では、影子が特撮ヒーローとなって、毒蛾の怪人に変身したりもします。「影の少女rewrite」は、影子の集大成にするつもりだった以上、これらの突飛な影子のディテールも、実はそれとなく盛り込まれているのであります。
  たとえば、恐怖の色彩のマントを影子が羽織った時、正一はその姿を、猛毒を巻き散らす蛾のようだと形容しましたが、これは紛れもなく「幻の少女 影子」の 毒蛾少女を意識した表現に他なりません。さらには、第14話でも、正一は、ミュータントだった影子が脱皮して、怪物の姿に変わるのではないかと言う、毒蛾 少女の変身をほのめかすような妄想を告白しています。
 この第14話は、エスパーの影子が出てくる旧版「影の少女」や 「幻の少女 影子」、「恐怖教室」など、影子が特殊な超越能力を持っている設定の作品群にイメージを似せようとしたシーンが満載であり、本物の超能力とは 違うのかもしれませんが、影子は手から火花を出して野良犬を追い払ってみせたり、泥棒みたいにひょいと錠をあけてみせたり、スポーツ選手級の垂直跳びをし てみせたりと、超能力者さながらの才能を見せまくります。あくまで、「影の少女rewrite」では、これがギリギリの超人っぽい影子の描写なのでありま す。
 もっとも、第16話「地球の独裁者〜スペクタクル〜」で、影子はまたもやテレポート移動や鮮やかな残酷ムチさばきなど、少し常識はずれな能力を披露してみせますが、こちらは正一が見ていた幻って事で、何でもありの夢オチと言う風に謎解きさせてもらっています。

 

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