59、参考文献その4「赤い唇」

 「影の少女」を書くにあたって参考にした作品とは言っても、諸星大二郎の「赤い唇」に至りますと、もはやマンガ作品であり、しかも、この単独タイトルの作品などは存在しておらず、実は「妖怪ハンター」の1エピソードのサブタイトルだったりします。
  「赤い唇」にも、いじめられる女学生が登場し、特異能力を得た彼女がいじめっ子や学校に復讐すると言う展開になるのですが、そのへんのストーリーはあまり 「影の少女」にはインスピレーションを与えておらず、むしろ、この作品に出てきたスケ番グループのディテールこそが「影の少女」の桐生たちの元ネタになっ ていたのであります。
 まず、三人組と言う構成。そして、子分のうち、一人は殺され、一人は自宅で首つり自殺すると言うシチュエーションなど。さ らに、桐生たちの場合は、美人のリーダー、子分はデブと痩せと言う組み合わせになっているのですが、マンガなどを見ますと、不良少女グループとかいじめっ 子少女グループなどが出てきた場合、たいがい三人組で、桐生たちと同じようなメンバー構成になっているパターンが多いような気がします。近作でメジャー作 品を例にして挙げるならば、「クレヨンしんちゃん」の埼玉紅さそり隊とかがあります。「タイムボカン」シリーズの三悪人も、男女混合ですが、このチーム編 成にのっとってますね。
 マンガの場合、モブ化を避けるため、仇役は三人という人数が手ごろであり、なおかつ、その三人に分かりやすい外見的個性を与える場合、美人(ハンサム)、デブ、のっぽ(痩せ)と当てはめるのが、すでに定番化していると言う事なのかもしれません。

 

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