6、影子の複雑な家系

 影子と正一はいとこ、と言う設定ですが、「正一の家に影子が引き取られる」と言うストーリー展開にする為に、本作でのみ、無理やりこじつけたディテールです。
 従来、キャラクターとしての「影子」と「正一」には、血のつながりは全くありませんので、本作では、この二つの設定を両立させるのに、かなり腐心いたしました。その結果、影子は、かなり複雑な家系の元に生まれた少女になってしまったのですが、この「家系図」は、文章だけではやや理解しづらいので、ちょっと図式で表してみる事にしました。
家系図
 まず、山井家で山井博士、ひさおの兄妹が生まれた事になります。山井夫妻は離婚し、ひさお(おなかに身ごもっていた)を連れた妻は、間野と結婚し、(その後、産まれた)ひさおも間野姓となります。ところが、間野夫人は、新郎との間には新しい子どもを残さず、死亡。ひさおを連れた新郎(間野)は後妻を娶って、正一の母を作りますが、彼(間野)も早死にしてしまいます。後妻は、新しい夫、所沢と結婚し、所沢姓になりましたが、彼女(後妻)と血のつながらないひさおは、新姓を拒み、間野を名乗り続けたようです。
 つまり、上記のような家系図になる訳で、正一の一族(所沢家)とひさおの間には全く血のつながりが無かった事になる次第です。しかも、影子は、ひさおの実子の可能性すら疑われていますので、影子と正一は、本当に、ただの名目上のいとこに過ぎなかった事となります。
 ちなみに、正一の母は、結婚しましたが、何らかの理由で、改姓せず、所沢姓で通したみたいです。この設定は、家系図をおこしてみて、私も、今、気が付きました。(笑)

 

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