64、生徒会長あらわる!

 第12話「半陰陽」より、本作後半の主要キャラの一人となる女生徒会長の川合(山精)が登場します。彼女は、正一の助けになってくれる同世代の理解者と言う大切な役柄であり、先行して、正一と情報交換していた令子と取って代わるような形で、物語の中心に加わってきます。
 ヒロインをより引き立たせる為に、ヒロインと対照的なタイプの女性キャラを共演させると言うのは、古くから様々な作品で用いられている手法であり、この山精や令子も、あくまでそのコンセプトに従った存在となっております。
 ただ、影子と山精の対立構造は、今回がはじめてと言う訳でもなく、私の作品内では、けっこう古くからパターン化されていたもので、本作での二人の確執は、単純に過去の諸作品の展開を繰り返しただけのものに過ぎなかったりします。
 山精に「イカす女生徒会長」という設定を与えたのは、完成作品では、今回がはじめてです。まさに、私が好きな名作小説の悪女キャラ・高見沢みちる(眉村卓・作「ねらわれた学園」より)を、図々しくも、そのまま自作に取り入れちゃった次第で、そもそも、山精自身が、高見沢みちるをかなり意識して創造したキャラでしたので、山精の生徒会長役ははまってて当然だった訳です。生徒会長・山精の華麗なる姿は、今後は新作「ミーちゃん千一夜」でも拝める事でしょう。
  なお、「影の少女rewrite」の山精は、ただの仇役にとどまっておらず、最初こそ影子の敵のような素振りを見せますが、最終的には、正一や影子の味方 であったかのような発言すら口にします。語り手である正一が、山精の事を頭から信じきっていたせいで、本編をそのまま読むと、山精はほんとに善人であった かのようにも感じられるのですが、最後の正一の慰め方などはあまりにもワザとらしくて、実際には、内心では何を考えていたのか分からないヤツだったような 気もします。

 

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