80、恐怖のウィルス「かくれんぼ」

 永山が影子に敗れたあと、正一がネットサミットの本部に顔を出してみると、ネットサミットのメインサーバはコンピューターウィルスに浸食されて いて、使用不可能になっていました。ネットで集めた情報を武器にしているネットサミットにしてみれば、パソコンが使えないのは、まさに目も耳も塞がれたよ うな状態であり、こうして、ネットサミットは影子と戦う事もなく、表舞台から引っ込んでしまったのでした。
 山精の説明によると、ネットサミットを襲ったコンピューターウィルス「かくれんぼ」とは

「そ の名の通り、別のデータの中に融合して、潜り込んでしまい、発見が非常に難しいの。しかも、伝染能力があってね、別のデータにも、自己コピーを重ねて、増 殖したりもするのよ。このウィルスに対しては、ワクチンだってまだ未開発だし、発病だって、時間を置いて突然始まるタイブのウィルスだから、侵入直前の防 止でさえ、満足にできなかったのよ」

と言うものなのだそうです。
 この「影の少女rewrite」を書いた頃は、私もパソコンの知識を覚えたてでして、当時はろくに実物を知らなかったコンピューターウィルスについても、独自の発想で、こんなオリジナルのものを考えてみたのでした。
  他のデータと完全に混ざり合ってしまうようなコンピューターウィルスが、本当に作れるのかどうかは分かりません。しかし、拡張子が画像ファイルなどと同じ で、一目で見分けがつきにくいウィルスとかは実際に存在するらしいです。自己コピーして、増殖したり、あるいは、発病まで時間のかかるようなウィルスの事 は、当時から、けっこう話には聞いていました。
 何にせよ、私としては「最強のコンピューターウィルス」にするつもりで、この「かくれんぼ」を創造したのであり、それなりに気に入ってますので、のちの作品「秘密美少女ドクガール」などでも、さりげなく登場させています。
  「影の少女rewrite」には、できるだけ、当時の最先端ハイテク科学ネタを盛り込んでおきたいと思っていましたので、コンピューターウィルスも出す事 が決まりました。また、20世紀末に急速に普及しだした携帯電話を影子がさっそく使っているシーン(第17話)もあったりします。

 

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