85、ドクターモアとは何者か?

 第15話以降、影子の新しいパートナー科学者として、ドクターモアという名前がたびたび出てきます。本人そのものは、とうとう最後まで姿を見せずじまいでしたが、影子の世界征服計画を実現させる為には必要不可欠な存在だったようです。
 このドクターモアとは何者だったのでしょうか。
 私の過去作品をひもとけば、この名前は、私の手持ちキャラの一人、甲里博士の世を忍ぶ仮の名前の一つであった事が分かります。甲里博士は、影子と対立する事もありますが、仲良く協力しあう事も多い老科学者キャラなのです。
  さて、「影の少女rewrite」におけるドクターモアこと甲里博士ですが、本作での彼は、影子の母ひさおの古い知り合いと言う役柄で、いきなり登場しま す。ひさおがミュータントに固執するマッドサイエンティストならば、その知人であるドクターモアもトンデモないキチガイ博士なのです。影子すらもが認める 危険分子ぶりで、コンピュータウィルス「かくれんぼ」を作って、ネット・パソコン業界への攻撃を行なっていたのも、実は、この男でした。他にも、アルファ 波発生装置のエバを作ったり、国の通信衛星の乗っ取りや、地球の破壊された環境の修復プランまで手がける予定だったようなので、幅広いジャンルの科学知識 と機械作りに長けた人物だったらしい事が分かります。心理学の分野で抜群の才能を発揮していた影子と手を組めば、まさに最高のコンビだった訳です。
  影子との結びつきは、ドクターモアの方から影子に接近したのが始まりだったようで、影子が本気で世界征服を考え出したのも、彼の存在があったからこそと思 われます。恐らく、影子が永山と対決する直前あたりの時期に、ひそかにコンタクトを取り合ったのでしょう。よって、永山の催眠術実験に失敗した影子は、次 なる計画として、すぐにドクターモアの元に走る事になるのです。
 そして、ドクターモアの最後にも、影子が大きく絡んでました。影子と携帯電話で やり取りしたのがアダとなって、怨敵である山井博士に居場所を探知され、ドクターモアは問答無用で殺されてしまうのです。しかも、その電話内容が、世界征 服計画のいったん保留の指示だったと言うのだから、ドクターモアとしては、ますます報われない話だったかもしれません。

「13、素晴らしき隠しゲストの数々」も参照のこと)

 

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