92、影子の父親の謎

 第17話にて、山井博士は、影子の父親が誰なのかを知ってるかのような、思わせぶりな発言をしてみせます。
 山井によれば、影子の父親は「三上」と言う姓らしいのですが、そもそも、三上と言うのは、元よりキャラクターとしての影子のもう一つの苗字ですので(「4、影子の名前の由来」参照)、それほど影子の出生を探れる重要な決め手にはなっていません。
  この「父親の話」をダシにして、山井博士はまんまと影子を自分の別荘に連れ込む事に成功する訳でして、にも関わらず、結局は、この父親の詳細については全 く教えてくれませんでしたので、もしかすると、山井も影子の気を引く為にデマカセを口にしただけだったのかもしれない、と言う事も考えられる次第です。
 そもそも、ひさおが本当に影子の母親だったのかどうかも怪しいところでしょう。およその他作品では、影子とひさおは姪と伯母と言う関係であり、実の母子だったケースはほとんど無いからです。
 影子の出生については、第1話の冒頭で、正一によって、このように書かれています。

「さまざまな人がさまざまな憶測を語り、ひさお伯母が誰かに生ませた子なのだとも、あるいは、彼女がどこかで発見して、連れてきただけなのだとも、実際に彼女自身が自らの体を提供して、執念で生み落とした子なのでは?、と言う意見もあった」

 作者の私自身が、これ以上、詳しい設定をそもそも考えていなかったと言うのも事実ですし、「影の少女rewrite」における影子の出生に関しては、まさに「さまざまな人がさまざまな憶測を」想像するのが一番よいのかもしれません。

 

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