影子の回想

 

この作品は、あるサイトへ親睦の為に出品したもので、「影の少女」より<性的いじめ>のエピソードだけをクローズアップした内容になっています。(←おいおい、どういう親睦作品だよ。苦笑)
実は、このサイト、私の作品を投稿している最中、サイト閉鎖などのドタバタ劇がありまして(!)、私の全投稿分は、そのサイトでは未収録となってしまいました。無理やり、そのサイトで全部掲載してもらおうとするほど、私もがっついてはいませんので、全長版は、ここで公開したいと思います。
本当は、まだ続きがあったのですが、本作執筆中、ネット上で、本作の「影子」にとても似た子に出会ってしまい、その子の事を思うと気の毒で、これ以上、書けなくなってしまいました。この先、影子にどのような不幸が襲いかかったのかについては、「影の少女」の方をご覧になって下さい。

 

         (序章)

 影子の母親は、卓越した女流科学者でした。我が血をひく娘は、俗界に染まらせないで、英才教育を施した方がいい、と考えた彼女は、生まれたばかりの影子を自分のラボ内に閉じ込め、外界から遮断した状態で、自分一人の力で育ててきました。
 影子が13歳の時、母は唐突に事故死し、残された影子は今後の身の振るまいが分からなくなって、周囲の思惑に流されるまま、親戚の家にと引き取られました。
 影子は、従順であり、とにかく素直な少女でした。英才教育で得た高い知性、能力に相反して、他人との十分なコミニュケーションが不足していた為、性格面では幼児性がかなり残っていました。
 人見知りするのか、普段はとてもおとなしく、物静かなのですが、時々、無邪気にはしゃいだり、無垢に笑ったりします。美しい子でしたので、おとなしい時は深窓のお嬢さまみたいで、はしゃいでいる時は妖精か天使さながらに見えました。
 あどけなさは、むしろ、影子の持つ純情さ、繊細さを素朴に引き立てていました。
 しかし、他方で、マイペースで、一般常識の欠けた影子は、トラブルを引き起こす事も多く、それが学校でのいじめのきっかけにもなったのです。
 誰にでも優しかった影子は、悪意のある人々の格好の獲物となってしまいました。
 こうして、善良な影子は、逆らう事もせず、なぜ自分がいじめられるのかも分からないまま、ずぶずぶと地獄の日々に引きずり込まれていったのでした。

         

 お風呂に入る前に、まず、脱衣室の大きな鏡の前に立ち、自分の全裸をじっと眺めるのが、影子にとっては、一つの習慣になっていました。
 いじめられていた事は、親戚のおばさんたちには隠しています。だから、一人になった、この時、いじめで受けた傷とかが、どの程度、回復しているかを、まとめて確認していたのです。特に、最近は、服を脱がされて、いじめられる事が増えていました。人には見せられないような部分まで、広範囲に傷つけられたりしていたので、ここで調べるしかなかったのです。
 まず、影子の両手首の周辺には、いくつもの火傷の跡がありました。煙草の先を押し付けられて、できたものです。影子は、色白だったので、その焦げた丸い痕跡は、よけい目立っていたし、これを隠す為、彼女は意図的に長袖の服ばかり着るようにしていました。夏になれば、長袖を着れなくなるので、早く治って欲しいと、何度も見直していたのですが、実は、この種の煙草による火傷は、10年以上かけても、完全には消えてしまわないと言う事を、当時の彼女は知りませんでした。
 視線を移して、胸元を見ます。小柄なわりに発育の良かった影子は、すでに、とても形のいいバストを持っていました。服を着ていると、ただの小太りに間違えられがちなのですが、こうして裸になると、きれいに胸が膨らんでいるのが分かります。
 以前は、サンドッバックだ、と言って、服の上から、よく、この胸を叩かれたものでした。影子のバストは、ほどよい弾力があったので、叩く方も気持ちが良かったのでしょう。そのうち、叩く時、留め具にぶつかって、手が痛いから、ブラジャーをするな、と言われるようになってしまいました。それ以来、影子はノーブラで通学するようになったのですが、激しく動くと、やはり胸が揺れてしまうので、彼女自身は、それをあまり快くは思っていません。
 最近は、この乳房を剥き出しにさせられる事が増えていました。ブラをしてないので、他の同級生がいる昼間の教室の中でも、簡単に露出させられてしまいます。初めて、影子の乳房を見た時、意外に大きく、形も整っていたので、いじめっ子たちの方も少し驚いていたようでした。
 その奇麗な乳房にも、今は、あちこちに傷がついていました。ライターであぶられて、焼けただれている個所、靴の先で踏みにじられて、赤く腫れている個所、尖った鉛筆を深く刺された為、血が出てしまった跡もありました。でも、影子が、一番、気にしていた部位は、乳首でした。
 いじめっ子たちに乳房をもまれたり、乳首をいじられると、次第に乳首が固くなってきます。それは恥ずかしい事なのだと、影子は思っていましたので、いつも立たせないように心の中では頑張っているのですが、結局は、立ってしまいます。
 形のはっきりした乳首を、いじめっ子たちは、よけい面白がって、いじりまわすのです。指先で弾いたり、つまんでみたり、クリップで挟んだり、針を刺された事もありました。痛いのですが、感じる為、乳首は立ち続けて、いじめっ子たちは、影子の事を淫乱呼ばわりしながら、なおも乳首をおもちゃにし続けます。こんな風に淫乱扱いされて、笑われてしまう事も、清純だった影子には、たまらなく辛い事でした。
 あんまり酷い事をされると、乳首が壊れちゃうんじゃないかと、その事が心配になってくる事もありました。たとえば、立った乳首をハサミの刃で挟まれたあと、「こいつのこれ、スケベだから、切っちゃおよ。見てて、いやらしいもん」と言われ、現実に乳首に当たったハサミをいじめっ子が動かし出した時は、息を飲むほどの恐怖感に心臓が高鳴り、目が潤み、失禁しそうになりました。幸い、本当に切り落とされたりはしませんでしたが、それでも、ハサミで挟んだ状態で、乳首を引っ張られたりしたので、乳輪のあたりの皮膚が、擦れて、破れてしまいました。
 そんな事をされたあとは、触れないほど、乳首がヒリヒリしている事もありました。奇麗なピンク色だった乳頭も、今では黒ずみ始めています。こんな汚れてゆく自分の乳房を見ながら、時々、影子は思い浮かべる事がありました。将来、私が、お母さんになった時、自分の子供は、この汚れたおっぱいを見て、どう思うだろう、と。それを思うと、無性に悲しく感じてきたりもしたのでした。
 影子の腹部や太股などには、マジックで直接、皮膚の上に書かれたいたずら書きも沢山、残されていました。中には、「くされまんこ」と言う文字やヴァギアの簡略イラストなど、人には見せられないほど猥褻なものもあったので、早く消してしまいたかったのですが、油性で書かれていたので、なかなか落ちませんでした。影子は、色が白いので、極彩色で書かれた、これらのいたずら書きは、よけい目立って見えます。毎日、お風呂に浸かった時、皮膚が赤くなるほど、軽石でこするのを日課にしていましたが、それでも、一日では完全に落とし切れません。ようやく、数日前のいたずら書きをこすり落とせた頃、また新しいいたずら書きを書かれたりしたので、その繰り返しでした。新しいいたずら書きを書かれてしまうたびに、影子は、心の奥で暗いため息をついていました。
 影子の入浴時間のほとんどは、実は、いたずら書きを消すのに費やされていて、長くなる一方だったのですが、家族のものは、ただの女の子の長風呂ぐらいにしか思っていなかったようです。今日もまた、これから、体中を、ゴシゴシ痛くなるほどこすらなくてはいけないのです。
 おへそをいじられた事もありました。汚いから、へそのゴマをとってやる、と言われたのです。この時は、おへそをほじくっているうち、血が出てきたので、いじめっ子たちも慌てて止めてくれました。影子も、余計な事をしたら、おなかが破けちゃうのではないかとヒヤヒヤしてましたので、二度とおへそはいじられたくないと思っています。その時の 爪痕で、まだ少し腫れてはいましたが、本当は、影子のおへそは、とても可愛らしい形をしていました。
 影子にとって、自分の体で、特に見たくない部分は、下腹部のデルタ地帯でした。性毛が生え揃っていないのです。正確に言うと、せっかく格好よく生え揃いかけていたのを、全部、いじめっ子に剃られてしまったのです。少しづつ、また生え始めてはいるのですが、その剃り残しのちぢれ毛は、短い分、よけいに汚らしく見えます。どの道、生え揃ったら、また剃ってやる、とも言われていました。
 影子が、下腹部の毛を剃られたのは、放課後、他のクラスメイトが帰ったあとの教室の中ででした。性毛をいたぶられる事は、それ以前にもあって、ライターの火で焼かれたり、つまんで引っ張られたりする程度だったのですが、この時は、スカートとパンティを強引に下ろされて、下半身を剥き出しにさせられると、床の上に手足を押さえ付けられた状態で寝かされ、いきなりカミソリでバサバサと下の毛を剃られ始めてしまったのです。これには、さすがに影子も驚いて、「ぁ、だめェ!」と思わず口走って、身をよじらせましたが、両足もがっしり押えられていたので、全く、逃れようがありませんでした。いじめでやっている事ですから、石鹸水もつけてもらえませんし、毛がひっかかって、影子が痛がっても、まるで手加減もしてくれません。すぐ一通りの恥毛が剃り落とされてしまいました。いい加減な剃毛でしたので、毛の根もとは残っていて、少しザラザラしています。強引に剃ったので、皮膚の切れた部分もあり、何か所かから血も出ていました。
 いじめっ子たちは、影子のぶざまな状態を見て、笑って、先に帰ってしまいましたが、影子の方は、しばらく頭が空白になっていて、動けませんでした。ようやく、立ち上がった彼女が、まず、した事は、教室の床に散らばっていた自分のヘアを、掃除すると言うものでした。翌朝、登校してきた他の子に、自分の剃られたヘアを見られたり、拾われたりするのは、やはり、嫌だったからです。しかし、ちり取りの中に自分の剃られたヘアが溜まってゆくにつれ、自分は飛んでもない事をされてしまったのだと、じょじょに実感が湧き始めて、あらためて目もとに涙が溢れてきたのでした。
 このヘアの件に限らず、最近は、パンティを脱がされ、ヴァギナ一帯を、いじめの対象として、いじられる事が増え始めていました。初めて、いじめっ子たちにヴァギナを見られ、「寸評」までされてしまった時は、影子もひどく困惑し、どうすればいいか分からなくなったものでした。人にやたらに自分の性器を見せる事は、恥ずかしい事以前に悪い行為だと思っていましたので、自分の信念といじめっ子の要求が複雑に衝突してしまい、いつもの「我慢」だけでは、心が納得しなかったのです。
 この心の葛藤は、その後、頻繁にヴァギナを露出させられるようになっても変わりませんでした。いじめっ子は「こんだけ卒中見られていたら、もう怖いもの無しだろ」と笑って言ってましたが、影子の方は、毎回毎回、ヴァギナいじめをされるたびに罪悪感に苦しめられていたのです。
 淫乱に見られたくないので、「感じる」と言う事を、一生懸命、隠し通そうとしていたのですが、乳首の時と同様、ばれるのはすぐでした。元々、影子は敏感な方なので、陰部を愛撫されると、ピクンと体が動いてしまったり、濡れてしまうので、隠しようがありません。影子の、そんな艶めかしい反応を見て、いじめっ子たちは大喜びしていましたが、影子の方は、自分に対する嫌悪感で、顔から火が出そうな思いに駆られていました。
 影子にとって、今、最大の不安は、「処女膜を破られるのではないか」と言うものでした。ここまで、性的虐待が進んでいたら、それをされるのも、もはや時間の問題のように感じられたのですが、「もしかしたら、これだけは見逃してもらえるかもしれない」と、必死に甘い考えを保ち続けようとしていました。
 小さな頃から、母親に、上流社会の作法を躾けられてきた影子は、考え方がとても清楚であり、「貞操は、結婚するまでとっておくもの」と、真剣に信じていたのです。多分、いじめっ子たちだって、同じ考え方のはずだから、バージンだけは神聖なものとして、手を付けたりしないだろう、と何とか思い込もうとしていたのでした。
 可哀相ですが、彼女の切なる願いは、翌日、無残に潰されてしまう事になります。
 影子のプロポーションは、小柄なりに、きれいなラインを保っていました。いじめの傷さえなければ、とても美しい裸像が鏡には写っているのです。謙虚な影子は、それを誇らしげに考えた事はありません。代わりに、こんな事をいつも心に思うのでした。  私の体・・・。どうして、あの子たちは、こんなに見たがるのだろう。何の変哲もない、普通の体なのに。なぜ・・・。どうして?

         (オーガズム)

 最初、影子は、自分のパンツがすぐ湿ってしまうのは、おしっこをむぐしているからだとばかり思っていました。
 何しろ、毎日、学校では意地悪をされていて、ドキドキし通しなのです。怖くて、気付かぬうちにチビってしまったとしても、不思議じゃないと考えていたのです。だから、この時点では、失禁癖を直さなくちゃダメだ、とは思っていましたが、もう一つの可能性については、ほとんど思い浮かべもしませんでした。もとい、そのような可能性は、純情だった影子にしてみれば、思い浮かべたくはなかったものなのでした。
 しかし、やがて、本当の事を認めざるを得ない日がやって来ました。
 その日も、放課後、クラスメイトが帰った後の教室の中で、影子は、いじめっ子たちに取り囲まれて、さまざまな嫌がらせを受けていました。ブレザーの上着を取られ、ブラウスのボタンを外されて、おっぱいをはだけさせられてしまうのは、すでに、いじめのフルコースの前菜にもなりかけていました。初めの頃こそ、おっぱいを見られてしまうのは、とても恥ずかしかったのですが、慣れとは恐ろしいもので、最近では、おっぱいぐらいなら見られたり、触られたりしても我慢しようと、影子は考えるようになり始めていました。だから、服を脱がされる時、抵抗する素振りは見せるものの、ムダだと分かっていますので、すぐ引き下がってしまいます。やがて、いじめっ子たちは、剥き出しになった影子のおっぱいを触り心地よさそうにもんだり、乳首が立つように仕向けて、「変態、どスケベ」と冷やかしたりするのです。
 この時もそうでした。もめば、簡単に固くなってしまう影子の乳房を、いじめっ子たちは「淫乱の証拠」として、あざ笑っていました。淫乱呼ばわりされるのは辛かったですが、この種の悪口にも、少しづつですが、耐えれるようになってきていました。
 ところが、そんな時、ニヤニヤしていたいじめっ子のリーダーが、何を思ったのか、いきなり、影子のスカートの中に手を突っ込んできたのです。その子は、パンティごしに、影子の股間を強く押えました。
 これには、影子もギョッとしました。スカートをめくられて、パンティを見られるのは度々でしたが、ここまで、はっきり陰部を触られてしまった事は、これが初めてだったからです。影子は、慌てて、いじめっ子の手を払いのけようとしましたが、すぐ、別のいじめっ子に両手を押さえ付けられてしまいました。腰をひいて、身をよじらせてみましたが、いじめっ子もしっかり股間を掴んでいて、放してくれません。
 別のいじめっ子は、なおも、おっぱいをもみ、乳首をいじくり続けています。股間を触っている子も、パンティごしに、陰部を大胆になぞっています。恥ずかしい、やってはいけない事をされている、ドキドキする、などの様々な気持ちが頭の中を飛び交い、影子は思考が止まってしまいました。
 ようやく、股間を触っていた子が、手を引っ込めながら、笑って、こう言いました。
「こいつ、ほんとにスケベよ。やっぱり、濡れてたわ」
 この一言は決定的でした。影子は殴られたようなショックを受け、顔が真っ赤になってゆくのを感じていました。
 何かを言って、否定したかったのですが、あまりにショックが強かったので、口が動かせませんでした。やがて、足もガクガク震えだし、股間に痛みのような不思議な衝動が広がり始めました。その激しさに立っていられなくなった影子は、内股になって、その場に座り込んでしまいました。影子の挙動を見て、きょとんとした他のいじめっ子も影子の体から手を放したので、影子は、急いで、スカートごしに自分の局部を両手で強く押さえ込みました。
「お、おしっこが出ちゃいそうなの。お手洗いに行かせて」
 泣きそうな顔の影子は、小さな声で、ようやく、そう言いました。
 それを聞いて、取り囲んでいたいじめっ子たちは、どっと笑い出しました。

 その日の夜、寝る前に、影子は、真剣に考え込んでいました。
 影子が、母より、性教育ならぬ性の知識を施されたのは、わずか9歳の時でした。英才教育の一環、人体の仕組みの勉強として、学ばされたのです。学問としての性知識ですから、半端なものではなく、クリトリスが男のオチンチンと同じものである事、排卵周期の計算の仕方まで、何もかも教わってしまいました。初潮もまだで、毛も生え始めていないような当時の影子には、あまりに早すぎる知識だったのですが、頭の良かった影子は、それなりに、理解したような気持ちになっていました。
 その時、性的興奮の話も聞かされてはいたのです。しかし、自慰行為の話だけはいっさい伏せられていました。たとえ、9歳でも、影子は、自分の性器部を触ると快感を得られる事には気付いてはいたのですが、自力で絶頂にまで導くなぞと言うのは、考えも及ばないものだったのです。影子にとって、排泄時や体を洗う時に、理由付けの元で、性器部をいじってみる事は、せいぜいのいけない楽しみになっていました。
 そんな幼稚だった影子にとって、性的いじめは、いっぺんに大人にならざるを得ないきっかけになってしまったようでした。
 いじめられただけで、なぜ、あそこが濡れてきてしまうのか、ちょっと考えてみます。脳みそで、恐怖を司る部分とエッチな考えを担当している部位は、ほぼ隣接した場所にあるのです。どうやら、原因はその為だったようです。いじめられてドキドキしてしまうと、隣のエッチな脳みそまで、間違って、反応してしまうみたいなのです。SMプレイなぞは、実質上、その原理の元に成り立っているのでしょう。英才教育で難しい話を沢山、頭に詰め込まれていた影子は、すぐ、そのような結論にたどり着いてしまいました。
 しかし、科学的理屈はどうでもよいのです。「濡れる」のは、やはり、恥ずかしい事なのであって、この事実がばれた今、これからのいじめで、その事が度々、取り上げられてゆくであろう事は、ほぼ間違いありません。それが、とても厄介なのです。
 その事を想像してみると、影子は、頭が痛くなってきたのでした。

 影子の予想は的中し、実際には、それ以上のものに発展してしまいました。
 いじめの内容は激しくなり、パンティを取られて、陰部さえ見られるようになりだしました。影子が感じやすい事はばれてしまっていますので、濡れているかどうかを調べる事まで、いじめの一過程になってきてしまったのです。そして、濡れてる影子は「淫乱なお嬢さま」として、笑われてしまうのです。まさに、影子にしてみれば、針のむしろのような状態なのでした。
 やがて、エスカレートしたいじめのせいで、影子は処女さえ喪失してしまいます。いじめっ子たちの横暴はとどまる事を知らず、影子を濡らしたり、あえがせたりする事が、彼女たちにとって、一番、楽しい見世物になってきました。
 翻弄される影子は、自分に次々に降り掛かってくる、恥ずかしい虐待に対して、ストップをかけるタイミングを完全に失ってしまい、ずるずると性奴の状態へと堕ちていってしまいました。
 最初こそ、触られて濡れていたのですが、そのうち、自分で濡らすように強要されだしました。まさに、それは、影子の知らなかった「オナニー」と言う行為でした。初めて、それを命じられた時は、困惑し、抵抗もしたのですが、結局は、逃れようもなく、やるようになりました。他人に濡らされても恥ずかしいのですから、自分の意志で濡らしたりしたら、それこそ、泣きたいほど恥ずかしくなってきます。そこまで影子を追い詰めていながらも、なお、いじめっ子の呵責の手はおさまりませんでした。
 こんな事がありました。
 昼休みの教室で、いじめっ子が、机の角を指さし、ここに股間をこすり付けて、立ったまま、オナニーしてみろ、と言い出しました。他にも生徒が居ましたので、影子がためらっていると、いじめっ子は、パンティまで脱がなくてもいいから、と言ったので、影子は、つい妥協して、その要求を受け入れてしまいました。
 いちおう、いじめっ子たちは、人垣を作ってくれて、影子がオナニーしている姿を、周りからは隠してくれています。いけ、いけぇ、といじめっ子たちがはやし立てている輪の中で、影子は、スカートを大きくめくり、固い机の角に、自分のパンティを押し付け、腰を動かし始めました。
 意外にも、冷たい机の股間への触れ心地は悪くはなく、むしろ快感だと気付いた影子は、不覚にも、気が緩んできました。服を着たままのオナニーと言う事で、つい安心してしまったらしく、影子は無心でパンティごしに陰部を机の角に食い込ませ続けました。いつになく、気分が向上しています。やがて、影子の浮かれた感情と相乗して、清潔な白いパンティの下の方が、じんわりと湿り、変色し始めました。このへんで、実は、もう止めておくべきだったのでしょうが、毎日のいじめの疲れで、影子もボッとしていました。影子は、まだ機械的に腰を振り続けましたし、面白がったいじめっ子の一人が、机をガタガタ揺らします。後ろから影子の体を押さえているいじめっ子も居ました。
 次の瞬間、うっとりした表情の影子は急速に頂点にまで登り詰めてしまいました。それは、これまでのいじめでは感じた事が無かったほどの気持ちの良さを伴った絶頂でした。影子は、本当に何もかも忘れ、素敵な恍惚状態にうっとりと心が奪われてしまいました。
 しかし、この時、勢いよく、潮まで吹いてしまったのでした。ぐちょぐちょのパンティから溢れ出した濃厚な愛液は、机の上に、広く飛び散り、べっとりと垂れ流れてしまいました。
 影子は、まだ頭がぼんやりしていましたが、この汚い顛末に、いじめっ子たちの方は、露骨に嫌な顔をして、机のそばから遠のいてしまいました。
「何やってんのさ、ばか。汚いなぁ」
「ほんと、変態お嬢さまだわ。今、お昼よ。よく、出せたわね」
「ちゃんと拭いてよー。あんた一人の机じゃないんだからね!」
「やだ、やだ。こんなんじゃ、そのうち、教室中、影子のマン汁臭くなっちゃうよ」
 そんな侮蔑の言葉を浴びせられているうち、立ちすくんでいる影子も、どんどん我にかえってきたのでした。
 あ、あたし、何やってるんだろう。これって、学校でする事?
 まもなく、チャイムが鳴り、午後の授業が始まりました。影子も、何とか、机の上の汚物を拭き終えましたが、真っ赤になった顔は、そのままでした。早くなった鼓動はなかなかおさまりませんでしたし、体もガクガク震えています。
 授業なぞ、聞こえていませんでした。影子の心は、内にこもり、自問を続けていました。
 あたしって、学校に来て、何やってるんだろう?皆に、恥ずかしいところを見られたり、オナニーしたり・・・。でも、何で、そんな事をしているの?
 他の同級生を見てごらん。誰も、そんな事はしてないわ。友達とお喋りしたり、部活を楽しんだり、好きな男の子の話で盛り上がってみたり。そうよ、これが本当の学校生活なんじゃないの?教室とは、勉強したり、楽しく遊んだりする為にあるんじゃないの?
 自分の教室をそっと見回してみて、影子は不思議な気持ちになってきました。あの教壇の上で、裸で寝そべりました。同じ教壇、自分のお尻が乗っかっていた場所に、今、先生は教科書を開いています。こちらの床、ここは、放課後のいじめの最中、怖くて、おしっこをむぐしてしまった場所なのですが、そんな事も知らず、今は、同級生が自分の足を置いています。この机にしたって、そう。拭いてはみたものの、多分、角には愛液が染み付いて、少しは痕跡が残ってしまうはずです。いつかは、他の子が、知らずにそれに触れるに違いないのです。
 影子は、自分と皆の間に大きな壁があるように感じてきました。同じ教室に、同じ目的で通っているはずなのに、やっている事が全然ちがう。まるで、この教室は、違う次元で重なり合っているみたいに見えてきました。
 私も向こうの世界に行きたい。だって、私も、人間なのよ!笑われる為のおもちゃなんかじゃないのよ!
 その時、影子は先生に指されて、教科書を読むように命じられました。興奮がやまず、全身が熱くなっている影子は、ゴソゴソと立ち上がりました。
 頭の中も上の空ですし、体中がピクピクと震えている為、声を出そうとした影子は、いきなり嗚咽してしまいました。せき込み、どうしても、うまく声を出す事ができません。
 そんな情けない影子の姿を見て、いじめっ子たちはクスクスと笑っていました。先生や他の生徒たちも、困ったような視線を傾けています。
 影子は、何だか、閉じ込められているような孤独感に襲われてきて、涙がボロボロ出てきました。

         (処女膜幻想)

 影子が、処女膜を破られたのは、例によって、放課後の教室の中ででした。
 いつものように、裸にされて、床の上に押さえ付けられ、いじめっ子たちに体中を触られていたのですが、ふと、いじめっ子のリーダーが、おもしろ半分にジュースの瓶の先っちょを、影子のヴァギナの入口へと近付けてきたのです。
 あ、まずい、と思った影子は、下腹部の筋肉を踏ん張らせ、潤んだ目で、いじめっ子が途中で止めてくれる事を祈り続けていたのですが、願いは通じませんでした。
 いじめっ子は、汚いジュース瓶の飲み口を、ぐいぐいと影子のヴァギナへと挿入していきました。影子が内陰部を力ませて、拒絶していたのにも関わらず、強引に差し込んだので、完全に処女膜が破損され、血も流れてしまいました。
 それを直接、見れた訳ではないのですが、切れた痛みと膣内の感触で分かった影子は、ついに、この時がきてしまった事を、どん底の気持ちで実感し、最初は、しくしくと、やがては、わあわあと声を出して、泣き出したのでした。
 影子は、9歳の時、偉大な科学者だった母より、性の知識を伝授されました。それは、学問としての知識だったのですが、母は、二つだけ、影子に本当の事を話していませんでした。一つは、自慰行為ができる事について。もう一つは、処女膜の実際についてでした。
 厳格な母は、影子に、こう教えました。
 いい?影子。処女膜と言うものは、女性の子宮を外部から守っている大切な仕切りなのよ。内部からの月経は排出できるけど、外部からの侵入物は、処女膜を壊さない限り、絶対に膣内には入り込めないのよ。この意味が分かるでしょう。処女膜を破ると言うのは、清純な体を断つと言う事なの。もう、この時点で、たとえ男の人と交わっていなくても、処女とは言えなくなってしまうのよ。汚れた体になってしまうのよ。
 影子は、この話に真剣に聞き入りました。当時、影子にしてみれば、全ての点において師であった母の言葉は絶対のものだったのです。母の示した女性器の図で、処女膜がヒダ状で、中央に穴があいていたとしても、まるで疑問なぞは抱きませんでした。ましてや、このヒダが、穴より大きなものが通過する時は伸び縮みをするなぞとは、まさに考えも及ばぬ話だったのです。
 だから、それ以来、影子は、ヴァギナに対して、とても敏感になってしまいました。処女膜を破ってしまうのが怖くて、洗う時も、排泄の時も、あまりヴァギナの内へまで指を伸ばせれなくなりました。英才教育を受けた天才少女だったにも関わらず、影子が、性への関心と言う点で著しく遅れていたのは、その為でもあったのです。
 影子の母が、影子に、こんな誤った知識を授けたのは、それなりの理由がありました。母は、影子を、英才教育の末、最高のレディに育て上げるつもりだったのです。母譲りの美貌を上手に受け継いだ影子は、外見上も、本当に美しいお嬢さまのように見えました。それに満足した母は、奇麗なドレスなどを着せて、まさに、お嬢さまそのものに影子を着飾り、喜んでいたのです。しかし、これで、影子が、オナニーなぞと言う不潔な遊びを覚えてしまって、こっそり楽しむようになってしまったら、どんなものでしょう。せっかくの「お嬢さま」も、幻滅と言うものです。だから、母は、影子にオナニーをやらせませんでしたし、さらに、保険として、かなり盲信的な処女膜妄想も植え付けたのでした。
 結果として、外界に放たれて、いじめられるようになった今、それは影子を必要以上に苦しめる事になってしまったのでした。
 さて、こうして、大泣きしている影子を見て、いじめっ子のリーダーは、その激しさを少しおかしく思っていました。何しろ、今まで、影子は、かなり酷い嫌がらせを仕掛けられても、これほど泣いた事は無かったからです。乳房をライターであぶってやった時も、肛門にパチンコ玉を押し入れてやった時も、悲しそうな目を潤ませてはいましたが、声を出して泣くのはこらえていました。それだけに、たかが、膣内への異物挿入だけで、なぜ、これほどまでにも、影子が動揺していたのか、理解に苦しんでしまったのです。
 実は、このいじめっ子のリーダーは、すでに男性経験もあるアバズレで、処女膜の存在なぞ、はなから信じていませんでした。そんな彼女に、影子のピュアすぎる傷心なぞ、分かるはずもなかったのです。本当は、ここに同席していたいじめっ子の中には、影子と同じ処女膜妄想を抱いていた無知な女の子とかもいて、その子とかは、うっすらと影子が泣き出した理由を察知していたのですが、それを口にすると、影子の味方と間違えられそうなので、言い出す事ができないでいました。
 一方の、泣き続ける影子は、完全に絶望状態にと陥っていました。
 あなたたちは悪魔よ!私から、女の子の一番大切なものまで奪ってしまったのよ!それなのに、まだ、これ以上、何か、しようと言うつもりなの!もう、私に構わないでよ!ほっといて!
 泣きじゃくる影子は、心の中で、そう叫び続けていました。憎悪や悲しみすら通り越して、自棄的な衝動に心が染め尽くされていました。いつまでも、いつまでも、グズグズ泣き続けている影子に対して、いじめっ子のリーダーもイライラしてきて、怒鳴りつけたりもしましたが、それでも影子は泣きやまず、ただただ、自分の殻の中にと篭り続けていたのでした。

 この日から、精神的には、影子の生活は大きく変わる事になりました。
 この影子の微妙な変化に気が付いた男子生徒も何人か居て、彼らにとっては、それまでの影子はストイックすぎて、虚像のようであり、たとえ美しくても、オブジェのごとくにしか見えてなかったのですが、最近では、妙に女の子らしく感じる瞬間が増え、気になる存在にとなり始めていました。
 それもそのはず、処女膜を破られて以来、影子の方が男の事をあまり意識しなくなっていたのです。彼女には、クラスの中に好きな男の子も何人かいて、今までは、彼らの前では、自分がいじめられている姿を見られるのさえ気にしていたのですが、処女性を無くし、絶望から、彼らへの思いを断ちきった時点で、周りを意識して、必要以上に丁寧に振る舞う事を止めてしまったのです。
 ところが、それは、結果として、逆に、影子本来の性格が持つお茶目さを他人にも素直に見せる事となり、鋭い人にはそれが分かったのでした。
 いじめっ子たちも、影子が以前と変わってきた事を、何となく感じ取り、漠然とした不安を感じていました。
 ゆえ、彼女たちの嫌がらせは相変わらず悪質なままだったのですが、実は、影子の方が、そのような性的虐待をされる事に対して、さほどの羞恥を感じなくなっていたのでした。以前は、乳房やヴァギナを見られる事に、刺すような抵抗を感じていたのですが、それが失せてきていました。淫乱扱いされる事も苦にならなくなり、非処女の自分は確かに淫乱なのだろう、と開き直った事まであっさりと思い浮かべるようにもなっていたのです。
 膣への異物挿入は、すっかり、性的いじめのレパートリーの一つとなってしまいましたが、それさえも拒絶しなくなりました。影子の女性自身に、汚れた胡瓜やら箒の柄やら丸めたパンストやら、それこそ、書くのもおぞましいものが、毎日、突っ込まれるようになりだしましたが、それでも泣かずに我慢できるようになりだしました。
 のちに、影子は、レイプめいた行為さえもされてしまうのですが、それさえも、平然と受け入れてしまったのです。処女を喪失したと思い込んでいた影子にしてみれば、今さら、男のものをくわえさせられようと、大した問題には思えなかったからなのでした。
 少女から大人に成長する、と言うのは、まさにこう言う事だったのでしょうか。影子の優しさ、無邪気さは、そのままです。しかし、かつてのガラス細工のように壊れやすかった彼女とは違い、心はだいぶ強くなったようなのでした。
 影子にとって、この「偽りの処女喪失」が、果たして、プラスだったのか、マイナスだったのかは分かりません。はたから見れば、いじめの内容自体は、明らかに悪化しているのです。でも、影子の心の方は、相対して、どんどん平静になり始めていました。守るものが無くなった今、これほど気分が自由になるとは、影子自身が不思議に感じていたみたいでした。
 影子は、いじめっ子たちの事を、落ち着いて観察できるようになりました。
 この子たちも、きっと処女なんだわ、と影子は思いました。
 以前の私みたいに、処女を失うのが、怖くて、たまらないんだ。だから、その不安を紛らわす為に、私をいじめていたのよ。不幸な私と普通の自分を見比べる事によって、自分の処女の方は安泰だと思い込もうとしていたんだわ。
 バカみたい。そんなの、何の根拠もないと言うのに。その気になれば、私だって、あなたたちの処女を奪ってやる事ができるのよ。それをしてやったら、どれだけ気分がいい事でしょうね。今まで逃げ回って、幻想を抱いていた分、よけいショックを受けるかもしれないわ。あまりの辛さに気が狂っちゃうかも。
 でも、そうなったとしても、あなたたちの方が悪いのよ。私の処女を奪って、こうして、まだいじめ続けてるんですもの。こんな事を続けるほど、あなたたちの恐怖は雪だるまのように膨らみ続けてしまうのよ。やがては、その重圧に押しつぶされて、地獄の苦しみにあえぐ日が来るはずだわ。その引導を渡すのは、私なのかもしれない。
 そんな事を、取りとめもなく考えていると、影子は、とても可笑しくなってくるのでした。何となく、自分がいじめられっ子である気がしなくなってきました。むしろ、自分の方が、いじめっ子たちの支配者であるかのような、おかしな優越感すら覚えてきたのでした。
 時々、影子が意味もなく薄ら笑いを浮かべるようになり、それを見たいじめっ子たちも、気味悪く感じていました。

(解説。すいません。白状します。今回、この話を書くにあたって、きちんと調べるまで、私も、影子ちゃんと同じ勘違いをしておりました。苦笑)